車中泊の旅をしていると、全国各地のどこで車中泊ができるのか、その車中泊スポットに温泉や入浴施設は併設されているか、食事処はあるのか、などなど常に気になってしまうもの。
道の駅やSAPAで仮眠/車中泊はできるけれど、お金を払って正々堂々と車中泊できる施設だと安心感がケタ違いなのだ。

そんな有料で優良な車中泊スポットの代表格が「RVパーク」。
社団法人日本RV協会が認定する車中泊スポットで、日本全国に472箇所ある(2024年9月末)。

そのRVパークの中でも駐車台数が多いのが、三重県多気町の大型リゾート施設「VISON(ヴィソン)」に開設された「RVパーク VISON」。RVパークとしては60台の区画が用意されている。

さらに、車中泊スポット予約サイト運営のCarstay(カーステイ)はVISON内に200台分の車中泊スポットを開設しているという。
ということは、
RVパーク60台+Carstay200台=260台
260台が一気に車中泊可能ということなのだろうか? いまいち調べ切れていないけど、1施設の車中泊可能台数としては、こちらが最大なのだと思う。
ただ、運営が別なので単純に足し算するのもどうかと思うがひとまず。
ちなみに利用料金は、
RVパーク VISON:1泊2日(14:00~翌日11:00まで) 3500円~
Carstay:1泊2日(14:00~翌日11:00まで) 3000円~
とのことで、カーステイの方が少し安い。

前置きがだいぶ長くなったが、本題の「極楽湯 三島店」の車中泊スポットについて紹介しよう。
静岡県三島市にあるこの温浴施設には、そもそも「RVパークsmart 極楽湯 三島店」がある。

「RVパークsmart」とは、RVパークと設備は同様だが、インターネットでの決済、予約、現地受付などが必須となり、現地は無人。手軽にスピーディに車中泊利用の手続きが行える。
その極楽湯 三島店のRVパークsmartサイトは2区画だけしかなかった。しかしいつの間にか、それとは別に「時間外駐車」というサービスが登場。

これは極楽湯 三島店の営業時間後、深夜2時~翌朝の営業開始時間まで、同施設の駐車場で車中泊ができるというもの。
極楽湯 三島店のWEBサイトには、「時間外駐車」について上のバナーしかなく(リンクなし)、よくわからなかったので電話して聞いてみた。
・施設の営業時間内にフロントで「時間外駐車」の受付をし、許可証を発行してもらう
・施設駐車場のどこに停めてもOK
・料金は1泊1000円
・施設への入場は1回だけ。退場したら再入場不可。トイレも近くのコンビニのものを使用
・翌朝の営業時間前に出ること。営業開始時間は平日9時~、土日6時~
・フロントでチェックアウト手続きはしなくてOK。自分のタイミングで出てよし
駐車場の台数は200台。営業時間外駐車なら200台分の車中泊が可能で、RVパークsmartと合わせると、202台の車中泊が可能な施設となる。
VISONの総車中泊利用可能台数よりは少ないが、単独の運営元としては日本最大なのではないだろうか? 念のため、日本最大級としておこう。
しかも料金は1泊1000円である。もちろん入浴料は別、電源もなし。聞くのを忘れてしまったが、温浴施設の営業時間早々に行って時間外駐車の手続きをしたら、丸一日近く現地で楽しめてしまうということか……?
それにこのサービスがあれば、温泉に入ってビールを飲みたい、でも運転があるから……との我慢から一気に解放される。
夫婦間の「帰りはどっちが運転する?」「この間運転したから、今回は飲ませてほしい」「でも行きはこっちが運転した」「全体的に見てこちらが我慢することが多い」「サウナの後にどうしても一杯やりたい」「そもそもサウナの後は飲まないほうがいいのでは」「じゃんけんで決めよう」「じゃんけんはフェアじゃない」「は???」という、本当にどうでもいいやり取りをしなくて済む。
さらに200台という、予約なしの車中泊利用可能台数がなんとも心強い。同店によると、駐車場が満車になることもあるそうだが、時間をずらせば入れるだろうとのこと。車中泊難民の恐れが極めて低いのがうれしい。

ちなみに極楽湯 三島店から、静岡が誇るご当地グルメ「げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか」まで、
長泉店 車で約12分
沼津学園通り店 車で約12分
函南店 車で約16
の至近距離。こちらもぜひ楽しみたい。
極楽湯 三島店
住所:静岡県三島市三好町4番23号 せせらぎパーク三好内
営業時間:平日9時~26時(土日祝は6時~)※最終受付25時20分
料金(大人):平日880円、土日祝980円ほか
※館内free-wifi完備
※コンセント利用OK
RVパークsmart 極楽湯 三島店
利用料金:3500円